スイッチのカバーを作るキッカケ

2013年01月16日

学校の教室と廊下の仕切り壁を スチールから木製品に取り戻そうと
開発を試みていたのは バブル景気の頃。



念願だった工場の新築移転に着手し 完成したのが昭和63年4月、
バブルの真っ只中です。

工場を移転した頃 全てが順調で 調子に乗ってました。
木製の学校間仕切り「FLEE-1」を完成させて パンフレットを作成し 
唐津の千々賀に営業所を配して これから・・・と言う時(平成4年)に
バブルがはじけたのです。

しかし 九州の方は まだまだ・・浮かれたまま・・・
危機感など皆無に等しい状態だった と記憶しています。

しかし 木製の間仕切り(パーテーション)への関心度は薄く
大手メーカーのスチール製品には歯が立ちませんでした。





それでもバブル崩壊から5年もすると 「厳しいですね・・・」が口癖に
なるような状況になりましたが、それでも 今と比べるとまだ良かった。
まさか ココまで厳しい状況になろうとは 予測できた人がどれだけ
いたでしょうか。

建築業界が厳しさを増していく中で、下請け中心の業態を何とかしなければ
会社は存続できないかも知れない・・・というのが現実味を帯びてきたのは
まだまだ先のことでしたから、狭い地域の中で 同業者同士で価格を下げたの 
自分のお客さんを盗ったのと争っていました。

数年後に 競争相手が同業者から 大手や巣業種と思っていたメーカーに変わり
晴天の霹靂のような事が度々おきるようになって 初めて本当の敵の存在に気がついた
というのが現状でした。





私は 平成元年頃 自宅を新築した友人から床の端材・カリン材をもらい
端材でできる新商品のアイディアを探していました

カリンと云う高級木材の床材で 幅が10cm 厚みが12mmの短い材ですから
ペンのトレーのような薄くて細いモノ・・・・何かできないか・・何が作れるか・・

そして 思いついたのがスイッチのカバーです。

大工さんが 和室に似合うスイッチカバーが無い・・・と話していたのを
思い出したのです

これが 今後の会社の方針に大きな影響を与えました。



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Posted by 樹の精 at 14:53 | Comments(0) | 会社の歴史
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