洋間に障子を

2013年01月23日

『木楽』の誕生から5年あまりが過ぎたころ
本来の建具=障子を何とかしたいと云う想いが強くなっていました

その理由は 建具屋の衰退
 
 住宅から障子の需要が減少し 業界が斜陽化して後継者育成ができない
 それは 伝統の技術の継承ができない事に繋がり 我々業界人の責任は重いと
 感じていました

そんな時 私は2ヶ月ほどの入院生活をする事になりました
当時 タバコを1日2~3箱、酒も好きな方で 毎日欠かしたことはありません
付き合い、接待も多く暴飲暴食がたたったのか大腸にポリープができたのです

第一線で仕事をしていて 急に入院。どうなる事かと思いましたが観念するしか
ありません。許可を得て病室にパソコンを持ち込み仕事をした事もありました。

日が経つにつれ だんだん 仕事のことが気にならなくなっていきました。
早く退院しなくては・・・と思うのに元気がでない・・・というか・・・
早く家に帰りたい・・・けれど元気が出ないのです。すっかり病人らしくなった
と云われたりもしました。

一日中 無機質な病室で 食事以外何の楽しみも無く これで元気が出るわけ
ないと思いました。せめて この窓のカーテンが・・・障子だったら・・・
と思った時 カーテンのような障子を作れば 技術の継承にも繋がり 新しい
障子の使い方も提案できて一石二鳥だと思いました

無事退院し仕事に復帰しましたが
入院中 片時も離せなかったタバコを止める事に成功し 退院後もなんとか持続
できました。 その代わり10キロ以上も太ってしまいました










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Posted by 樹の精 at 11:02 | Comments(0) | KIORI開発物語
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